風が冷たい
「幸兄、どうでした?」
「見ろ紗羅!大吉だ」
ほら、と花咲くように笑って見せてくれた
「おめでとうございます!で、佐助は?」
「中吉だよ」
「へぇ、意外に良かったわね」
「どうも。そういう紗羅は?」
「もちろん大吉よ」
不適に笑って、佐助に見せつけてみたら、苦笑された
「・・・政宗様はどうでした?」
心なしか青ざめている伊達男の手元を覗いてみる
「あー大凶、ね」
「ま、まぐれに決まってるだろ!!」
明らかに動揺しているその様に
思わず苦笑が漏れた
「枝に付けてあげましょうか?」
「・・やってくれ」
こいつでも信じるんだな、と内心で呟いた
「はい、できましたよ」
「Thank you」
枝に結んだ紙が冷たい風に遊ばれている
「そうだ!ねぇ佐助、帰ったらお汁粉作ってよ」
「それは名案だ!某も食べたいでござる」
「・・食べていけばいいじゃん?」
「「いーやっ!!」」
幸村と紗羅が同時に否定した
「だって、佐助のほうが美味しいもの
ねぇ幸兄?」
「紗羅の言う通りだ」
「そう言われちゃあ、作らないわけにはいかないね。じゃあ帰ろっか」
「やった!楽しみだわ」
はしゃいでいたら、不意に伊達男に腕を掴まれた
「俺はお前の手作りがいい」
目は口程に物をいうとは、よく言ったものだ
気のせいか、腕をつかむ手に力が込められているような?
「・・・・・。
佐助、私も一緒に作るわ」
「じゃあ俺様も、姫さんが作ったやつを食べようかな」
「む、某も!!」
いつの間にか日が傾き始め、風が一段と冷たくなってきた
「じゃ、帰りましょう
あ 幸兄、佐助、政宗様」
「どうした?改まって」
「今年もよろしくお願いします」
紗羅の笑顔は夕日より眩しく、そして温かかった
当たり前だよ!
絶対、手放さないから
(無邪気な笑顔を包み込みたくなる)
・
明けましたね
おめでとうございます
新年もよろしくお願いします
新年早々こんなのでごめんなさい
携帯で打つの久しぶりだ・・・
いろいろあって機種変したので、今まで溜めてたネタが吹っ飛びました(涙
とにかく!
今年も亀更新になると思いますが
ご承知ください(苦笑
PR