愛してる
愛してる
君を夢に視る程
愛してる
「なかなかの夢だった」
隣でうたた寝をしていた貴方が、幸せそうにこちらを向いた
「どんな夢だったのですか?」
「お前に殺される夢」
「・・・はい?」
「だから、お前が俺を殺したんだよ」
貴方の表情は変わらない
「お前が嬉しそうに俺を刺し殺した」
「・・わたしが、貴方を、刺した?」
「あぁ、俺の血で体を紅に染めて、笑ってた」
「嫌な夢、ですね」
「いや」
思わず苦笑いをしてしまった
「それほど嫌じゃなかったぜ?」
「どうして」
「夢で俺は抵抗しなかった」
ゆっくりと、貴方の指がわたしの頬をなぞっていく
「それにな、俺は真田幸村以外にお前になら殺されても本望だ」
「・・・・」
指がゆっくり首に触れる
びくっと震える身体
心配そうに見上げてくる瞳
そのすべてが愛しくて
そっと耳元で囁いた
「・・・嘘だ
本当は、俺がお前を殺す夢だった」
それはそれは嬉しそうに
俺がお前を
君の血で、俺は真っ赤
夢の世界は紅く染まって
ほら
君が大好きな紅だよ
なんて幸せ
・・・・・・・・
ごめんなさい
BASARA夢です
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