「・・・・・っ」
「どうした、紗羅」
隣でうたた寝していた紗羅が、いきなり飛び起きた。
そっと抱き寄せてやると、着物が冷や汗でぐっしょり濡れていた。
「夢を、」
「Dream?」
「えぇ、夢よ。夢を、視たの」
自分が羽織っていた上着を掛けてやり、そっと背を撫でてやる。
「どんな」
「それが・・・・・」
一瞬言い淀んで、何かを振り切るように首を左右に振り、やがてゆっくりと口を開いた。
「忘れてしまったの、ううん、正確には覚えてない、ね」
「・・・Ha?」
「滅多に夢なんて視ないんですもの、仕方ないでしょ」
「まったく・・・本当にお前は面白いな」
「いいえ、全然面白くないわ」
妙に真剣な紗羅の表情が気になった。
「政宗様、」
夢を視たときは、すごく不安になってしまう。
「わたしが夢を視るときは・・・・」
何か大切なものを失くしたり、
結局見つからずにいつの間にか掌から零れてたり、
誰かが居なくなってたり、
自分だけ置いていかれたり。
「良い事が一つも無いの」
ねぇ、お願い
「あまり無茶をしないで。幸村兄様より先に逝かないで。
二人とも、わたしを置いていかないで・・・」
お願い
「・・・絶対置いていったりしねーよ」
その時は
連れていくから
・・・・・・・・・・
またまた小話でーす
因みにこれはオリジじゃありません、戦国BASARAの夢だったり(苦笑
管理人は二次より夢が好きなんですねー(書くのは)
そのうち夢キャラについても紹介書きます
携帯からだと、文がごたごたになるし、面倒なんで←
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