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夢は尽きる事なく、永遠に
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2025/09/10 (Wed)
馴れ親しんだ 闇


「やっぱ手慣れてるね」

「あら佐助、仕事は?」

「姫さんに先を越されちゃったよ」

「あ、ごめんなさい」

「いーよ
それより、ソレの処理手伝おうか?」

肉の固まりを指さす

「うん、お願い」


俺は改めてその山に目を向けた
むせ返るような血臭
綺麗に切り刻まれた、ヒトだったモノ

これを創りだした少女にはやはり、紅が似合う


「また腕をあげたんじゃないの?」

「そうかな」

武器に付いた血を拭い取りながら、答える

「うん、また強くなったね」

「じゃあ今度手合わせして?」

「お手柔らかにね」


まさか、こんなに強くなるとは
あの時は予想してなかった




「その子、旦那が引き取るの?」

「あぁ、お館様も良い経験になる、と仰っておられたからな」

「ふぅん」


ふと、旦那の隣に座っている少女と目が合った
その瞳は、常人には到底映せない深い闇を俺に見せてくれた
だから俺は、

「・・・この子、きっと強くなるよ
俺様も旦那に協力してあげる」

「それは誠か!
佐助が一緒ならば心強い 」

旦那が喜んでくれてる間も、俺は少女から目が離せなかった

「名前は?」

「・・・紗羅」


一度捕らえられたら、二度と逃げられない

だって、俺と君は似た者同士
闇に生きる運命だから



・・・・・・・・・

続くかもしれない
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2008/08/15 (Fri) 短編 Comment(0)
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